人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 最後の、アルメニア まだまだ、、、? >>

ナゴルノ=カラバフ

ブログに書くのを忘れていましたが、先週ナゴルノ=カラバフ共和国に行ってきました。

アルメニアの首都エレバンから7時間の道のり。


通行を妨げる羊達
ナゴルノ=カラバフ_d0175983_42482.jpg





この日は快晴で、バスからの景観は絶景でした!

アララト山。
ナゴルノ=カラバフ_d0175983_354560.jpg


ナゴルノ=カラバフ_d0175983_382955.jpg


アララト山は、ノアの箱舟が大洪水の後流れ着いた山と言われていて、銘酒コニャックの名前にもなっていますが、実は今はトルコ領。
第一次世界大戦の時にトルコに領土を奪われてしまいましたが、今もアルメニア人は、自分たちをノアの直系の子孫と信じて、アララト山を民族のシンボルとして大切にしているそうです。



標高3000m。辺り一面銀世界。
ナゴルノ=カラバフ_d0175983_433727.jpg


ナゴルノ=カラバフ_d0175983_42439.jpg




ナゴルノ=カラバフ到着!


国章にもなっている、シンボル
[我らの山]像

ナゴルノ=カラバフ_d0175983_3513478.jpg



ナゴルノ=カラバフは、世界でアルメニアだけが認めている"自称"独立国家です。

ここは、もともとはアルメニア人が多く住む、アゼルバイジャン内の自治州でしたが、ソ連崩壊直前からこの地を巡ってアルメニアとアゼルバイジャンと戦争が起こって、この戦争によってアゼルバイジャンから独立を宣言した場所。

アゼルバイジャンとは、今も国交を断絶。
それなので、ここのVISAをパスポートに貼られてしまうと、アゼルバイジャンに入国が出来ません。
アゼルバイジャンにまた戻る可能性があった私は、VISA申請の時に、お願いしてパスポートに貼らずにクリップで留めてもらいました。
『我らの山』は老いた男女の姿を表していて、ナゴルノ・カラバフのアルメニア人の象徴だそうです。




この教会があるシューシは、町全体が破壊されて、一時は無人になった町。
今では、難民を中心に約3000人が暮らしています。
所々に廃墟を見かけると、複雑になります。

ナゴルノ=カラバフ_d0175983_3585667.jpg







こんな綺麗な夕焼けは初めて!

氷点下の中、凍えながらあまりにも美しすぎる空を眺めていました。
ナゴルノ=カラバフ_d0175983_3564416.jpg






お店の前を通ったら、おじさま集団に呼ばれて、ご馳走してくれました。
ナゴルノ=カラバフ_d0175983_3594954.jpg



本当にみんな人が温かい。
カフカス地方のホスピタリティは、世界でも有名みたいです。

でもまだナゴルノ・カラバフ紛争からたったの20年。
領土問題は、ナゴルノ・カラバフも、アララト山の問題も、まだ解決していません。

旅をしていると、どこの国も優しく温かく歓迎してくれるし、つい平和そうに見えてしまいがちですが、今も色んな問題をかかえているんですね。



今回の旅は、今まで知らなかった、世界で起きている現実に触れて、色々考えさせられた貴重な旅になりました。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
by akazawamayuko | 2011-11-17 02:13 | 日々のこと | Comments(2)
Commented by AEG at 2011-11-20 00:55 x
さすがに日本ではなかなか観れそうにない景色が多いね。
シューシの教会は観に行きたくなったわ。
Commented by akazawamayuko at 2011-11-27 22:58
シューシを含め、ナゴルノ=カラバフでは時間がなくて、もう一泊しなかったのが心残りです。
やっぱりこういう場所は、実際行って見て感じることが大事だと思いました。
<< 最後の、アルメニア まだまだ、、、? >>